NY支部より「第22回 多摩美術大学校友会ニューヨーククラブ展 」のお知らせ

ホーム・アウェイ・フロム・ホーム : センス オブ プレイス
同時開催:Keico Watanabe(渡辺啓子)個展  

出品者:多摩美術大学校友会ニューヨーククラブ
日 程:2026年9月17日(木)~ 2026年9月26日(土)
時 間:12:00~18:00(月~ 木) 12:00~15:00PM(土)(初日 18:00 開館、最終日は15:00 閉館)
休廊日:金曜日・日曜日
場 所:Tenri Gallery
…………43A West 13th Street, New York, NY 10011

レセプション:9月17日(木) 18:00 ~ 20:00 

多摩美術大学校友会ニューヨーククラブ展は、「ホーム・アウェイ・フロム・ホーム」をテーマに2004年より毎年開催され、2026年度で22回目を迎えます。 私たちは日々、場所に立ち、移動し、記憶を重ねながら生きています。しかし、「場所」とは単なる地理的な座標ではありません。光や音、匂い、他者との関係、そして記憶が織り重なることで芽生える、きわめて個人的で流動的な感覚でもあります。 

今回のテーマ「Sense of Place」は、日本を離れ、ニューヨークという多様な文化や価値観が交錯する都市で暮らし、制作を続けるアーティストたちが、それぞれの経験や視点を通して「場所」という概念を見つめ直す展覧会です。異なる文化の中で新たな視点を獲得する一方、自らのルーツや記憶と向き合いながら表現を深める参加作家たちは、絵画という表現を通して、自らが世界をどのように知覚し、そこに存在しているのかを描き出します。 ここで描かれるのは、特定の土地の記録ではありません。移ろう都市の気配、旅先でふと覚える既視感、帰る場所の曖昧さ、あるいは言葉にしがたい帰属意識。作品は、誰もが心のどこかで抱えながらも容易には言葉にできない感覚を静かに映し出します。その多彩な表現は、鑑賞者一人ひとりの身体感覚や記憶と響き合い、新たな「場所」の認識を促します。 本展は、「場所」とは何か、「帰る場所」とはどこなのかという普遍的な問いを投げかけます。作品の前に立つとき、アーティストが見つめる風景と鑑賞者自身の記憶が交差し、「私はどこにいるのか」「私にとって場所とは何か」という根源的な問いが静かに浮かび上がるでしょう。 「Sense of Place」は、場所を「見る」ための展覧会ではなく、場所を「感じ直す」ための試みです。 あなた自身の中に眠る風景が、この場所で静かに立ち上がることを願って。


また、同会場では、渡辺啓子(Keico Watanabe)の個展も同時開催いたします。渡辺は1999年、「ニューヨークの街を描きたい」という思いを胸に渡米して以来、一貫して都市の風景を描き続け、その表現を磨いてきました。作品には、確かな描写力に支えられた明るさと希望が息づき、奥行きのある街路や言葉、楽器などのモチーフには、彼女に創作の源泉を与え続けるジャズのリズムが映し出されています。また、信仰と共同体とのつながりも、その表現を支える大切な基盤となっています。
多摩美術大学校友会ニューヨーククラブ展ならびに渡辺啓子個展へのご来場、ご高覧を心よりお待ちしております。