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芸術活動助成2024|募集要項

2024年1月26日
#校友会 #公募 #助成金

芸術活動助成とは、意欲的に芸術活動に取り組む多摩美術大学の卒業生と在学生(正会員と準会員)を応援するプログラムです。 2024年度分の募集を1月29日より開始いたします。【2月29日締切】⇒2024年度募集要項( PDF形式 )⇒申請書類の指定書式はこちら ( Excel形式 ・ PDF形式 )⇒これまでの芸術活動助成 1. 対象2024年4月1日~2025年3月31日に実施される、展覧会、映像上映、パフォーマンス、公演、出版、ワークショップ、発表会、講演会などの広く社会に向けて「芸術文化の発展に寄与する」企画・活動を行う正会員*1と準会員*2※実施期間が年度をまたぐ場合は、いずれかの年度1回のみの申請とする。※個人・団体いずれも申請可。ただし団体の場合は代表が正会員または準会員であること。*1 正会員終身会費(3万円)を納めた多摩美術大学の卒業生。2002年3月以降に卒業された方は、入学時に終身会費を予納していただいています。*2 準会員多摩美術大学に在籍している学部生・大学院生。ただし、学内進学の大学院生は正会員です。* 会員ステータスの確認はこちらからお問合せください。 2. 助成金額正会員と準会員団体申請/1人あたり1万円個人申請/1人あたり2万円※助成金は個人に支給します。団体の場合は、メンバー個人それぞれの口座へお振込します。※1団体あたりの助成金額の上限は15万円とする。 3. スケジュール募集期間2024年1月29日(月) ~ 2月29日(木) 必着上記期間内に、申請書類一式を校友会事務局までメール・郵送・持参のいずれかで提出してください。※メール・郵送の場合は、書類受付から5営業日以内に、書類記載のメールアドレス宛へ、受付の確認メールをお送りします。期間内に確認メールが届かない場合はお電話にてお問合せください。※持参の場合は、事務取扱時間のみ受付(1月30日(火)〜2月19日(月) の期間中は入試に伴い大学内入構禁止)結果公開2024年3月29日(金)に校友会HPにて公開 4. 申請書類以下、全ての書類をご提出ください。【指定書式1】申請書【指定書式2】メンバー名簿 【指定書式3】収支予算内訳書【自由書式】活動内容がわかる資料 ※冊子の提出は不可※企画イメージ図・略歴・作品画像・過去の活動がわかる資料など指定書式は以下のリンクからダウンロードしてください。⇒ Excel形式⇒ PDF形式 5. 注意事項企画について・個人/1団体につき、1企画とする。・「卒業・修了制作展」「授業・学科単位の活動」は対象外とする。 ・申請メンバー全員が企画に参加していること。 選考について・申請資格・企画・活動が助成対象として適切かを、校友会で審査・選考します。・申請多数により申請総額が280万円を上回った場合は、団体申請/1人あたり1万円、個人申請/1人あたり2万円となるよう採用者/採用団体を選出します。・選考結果は、採用者/採用団体にのみメールで通知します。 団体の場合は代表者に通知します。・採用者/採用団体には別途、採用通知書および誓約書を郵送します。・採用者/採用団体は企画・活動完了後、報告書類とアンケート(申請メンバー全員分)と肖像権・著作権使用同意書をご提出いただきます。それぞれの指定書式は、選考結果通知に同封し送付します。・選考および選考結果に関するお問い合わせには一切お答えできません。ご了承ください。その他・団体もしくは申請者/申請メンバーが営利団体を母体としていないこと。・助成金の振込先が日本国内の金融機関口座であること。・助成金の支給は、報告書類の提出・確認後になります。・採用された場合、広報物に協賛名義を表記していただきます。・申請者/申請団体の企画・活動情報および個人情報は、原則として本人確認・校友会データベース更新・選考以外には使用されません。ただし例外として、校友会事業報告・案内に限り、採用者/採用団体の企画・活動情報を使用する場合がございます。あらかじめご了承ください。・企画・活動の報告で虚偽の記載が判明した場合や企画・活動の全部または一部が実施されなかった場合、申請を無効とします。助成金支給後に判明した場合は、助成金を校友会に返還するものとします。 6. 採用後の流れ企画実施前に・誓約書を提出してください。・広報物に協賛名義を表記してください。※入稿前に校正確認をします。※採択前に広報物を入稿される場合は不要です。・配布可能な広報物を提出してください。※配布可能な広報物を作成しない場合は不要です。・校友会HPおよびSNSにて企画情報を掲載します。→掲載例企画実施中に・来場者数を記録し、記録撮影をしてください。企画実施後に・活動報告/アンケート(申請メンバー全員分)/肖像権・著作権同意書を提出してください。・上記提出物の精査完了日の、翌月10日に助成金を指定口座へお振込みします。※助成金は個人に支給します。団体の場合は、メンバー個人それぞれの口座へお振込します。 7. 応募先・お問合せ一般社団法人 多摩美術大学校友会事務局所在地〒192-0394 東京都八王子市鑓水2-1723 多摩美術大学八王子キャンパス リベラルアーツセンター1階21-110事務取扱時間平日 9:00~11:30/13:00~17:00Tel042-676-0802E-Mailinfo@alumni.tama-art-univ.or.jp

【特集記事】第2回 卒業生の職場訪問 新城宏明さん(BAYSIDE SHARE MIURAKAIGAN)vol.1

2023年7月13日

「建築士として空間のポテンシャルを見出し、より高める」 多摩美OB主宰の「BAYSIDE SHARE MIURAKAIGAN」を訪問! 神奈川県三浦市にあるシェアスペース「BAYSIDE SHARE MIURAKAIGAN」を運営する一級建築士・新城宏明。新城自身が設計デザインした「BAYSIDE SHARE」は、三浦半島のクリエイターやフリーランサーが行き交う“オモシロい人々のるつぼ”となりつつある。今回、取材陣は2021年4月にオープンした「BAYSIDE SHARE」を訪問した。 新城 宏明(Hiroaki Arashiro) 一級建築士、建築デザイナー。ボリビア生まれ、横浜育ち。多摩美術大学造形表現学部デザイン学科スペースコミュニケーションコース卒業。建築の専門学校を卒業し、造作大工として活動した後、3年次編入で多摩美に入学。空間デザインを専攻し、デザインに対する美意識を高める。現在は神奈川県三浦海岸でシェアスペース「BAYSIDE SHARE MIURAKAIGAN」を主宰。自然豊かな環境を拠点とし、クリエイティブの力で街の活性化を企む。 https://youtu.be/InW_dJd8aDI 海沿いのシェアスペース 「BAYSIDE SHARE MIURAKAIGAN」は2021年4月に誕生した海を望むカフェ&コワーキングスペース。運営するのは、多摩美OBの一級建築士・新城宏明だ。 建築の専門学校を卒業して造作大工として経験を重ねていくうち、「もっと美意識を高めたい」と多摩美のデザイン学科(空間系)に編入した新城。多摩美術大学造形表現学部デザイン学科スペースコミュニケーションコースを卒業後、数年の設計事務所勤務を経て設計士として独立した。 「独立した当時、僕自身がコワーキングスペースでよく作業をしていました。主に都心のコワーキングを利用していましたが、『海沿いなどのロケーションの良いところでテレワークできたらいいな』と漠然と思っていました。 けれど、そういう場所を探してみるとなかなかないんです。コロナ禍にテレワークが世の中に浸透すると、『自然豊かな環境に移住する方も増えるだろう』ということを予測し、作った場所がコワーキングスペースやカフェ、自分の設計事務所などが入る複合施設『BAYSIDE SHARE MIURAKAIGAN』です。海沿いに作ろうと、海沿いの物件探しから始めました」 デザイナーやクリエイターが自由に集まることができたり、一緒にもの作りをしたりできるクリエイティブコミュニティースペースを作るというのは、新城の多摩美学生時代からの夢だったという。 建築士として、空間のポテンシャルを見出す 物件探しはGOOGLE MAPのストリートビューで。 「名古屋の方から神奈川の海沿いまで、すごく広い範囲で検索しました。ずっと、海を見ずに反対側の建物ばかりを見ていると、正面に海を臨む物件に賃貸看板が掲げられているのが目に留まり、すぐに問い合わせました。内見をして、ほぼ即決でした」 『BAYSIDE SHARE MIURAKAIGAN』は、もともと漁業組合の事務所兼倉庫として利用されていた鉄筋コンクリート造の建物をリノベーションした空間。新城自身が設計デザインを担当している。 「もともとは海側の窓がすりガラスだったので、そこが抜けたら海を一望できるな、とフィックスガラスにすることを最初に考えました。働きながら、海を眺められるという環境をどうしても作りたかったんです。窓を交換させてほしいこと、新たにウッドデッキを作らせてほしいことなどを交渉し、カフェやワークスペースのレイアウトを決めていきました。これほどの広さがあって、海を目の前に臨む絶好のロケーション。ここを見つけた時は、建築士としてこの場の価値を見出した気がしました。 そこからは空間のポテンシャルを上手に活かすのがキモです。建物をすべてスケルトンにして空間を再構築。内装は予算をかけずにラフな仕上げとし、あらわにした躯体を活かすようなデザインにしました。カフェスペースは白い壁、コワーキングスペースはグレーを採用し、光の反射が作業を邪魔しないように考えています」 コワーキングスペースには海を望める席があるほか、仕事の合間にくつろげる小上がりの和室空間や、オンライン会議のほか、メイクアップスペースとしての利用実績もあるという個室が備わる。 「僕は大工経験もある人間なので、図面を引くだけでなく自分の手を動かしてものを作るのも好き。設計をする上でも、手作りできる要素を必ず取り入れています。『BAYSIDE SHARE』でいえば、テーブル。このテーブルは杉の一枚板をバーナーで炙って炭化させ、樹脂コーティングを施してデザイン性をもたせました。やっぱり、自分で好きなように作るのは楽しいです」 人のつながりが、新たなクリエイティブを作る 『BAYSIDE SHARE』は新城自身が都心でシェアオフィスを利用していた経験を基盤とした、リアルなライフスタイルイメージが空間を構成。仕事、軽食とコーヒー、そして仕事終わりのアルコール。オープンして2年、常連同士の協働も生まれはじめている。 「オフィスとカフェ、夜はバー。個人的には理想的な環境を創り上げることができたと思っています。オニバスコーヒーの豆で入れた美味しいカフェラテを飲みながら仕事をして、疲れたら浜辺を散歩して、夕焼けの頃にはデッキでビールを飲みながら、良い気分で一日の仕事を終える。その後はバー営業に切り替わったカフェスペースでコミュニティーの輪を広げる…。都心でのスタイルにあるような、ワークライフスタイルを『BAYSIDE SHARE』でも可能にしています。ようやく地元の人の利用も増え、『BAYSIDE SHARE』は目立つ存在になってきてきたかな。 人が集まる場の面白さというのは、僕が多摩美の学生時代から感じていたことです。いろんな人が関わってくれることで、学園祭みたいに楽しみながらものづくりができると思うんですよね。いろんな個性を持った人たちが集まって、みんな自分にできる分野で力を発揮する。そういうのは将来的に街の活性化につながると考えています。 三浦海岸はこれからどんどん面白くなっていくと思う。今年の夏は3年ぶりに花火大会も開催される予定ですし、海の家も新しくなります。僕にとってもチャンスですよね。街が動き出そうとしている時だから、僕も積極的に関与していきたい。シェアオフィサーとして場所や機会を作ることはもちろん、建築士としてもできることはたくさんあると思います。」 「エリアリノベーション」という言葉を掲げ、場づくり、きっかけづくり、そしてあらゆる出会いによるクリエイティブな化学変化を探る新城。美大卒、そして設計士・建築士でありながら、シェアオフィサー。いくつもの肩書きをホッピングして自身の役割を広げる彼のような人物こそ街を目覚めさせる起爆剤となるのだろう。 『BAYSIDE SHARE MIURAKAIGAN』。ひとつの建物の存在が、街の様子を大きく変えるかもしれない。 vol.2 〜「美大生時代のような、「楽しい」の感覚を追求する今。三浦海岸にシェアスペースを拓いた、建築士・新城宏明の胸の内。<前編>」〜

【特集記事】第1回 卒業生の職場訪問 山口範友樹さん(KLAMP STUDIO)

2022年12月16日

世界的フィギュア原型師・山口範友樹氏のスタジオを訪問! 『ONE PIECE』や『進撃の巨人』、『ドラゴンボール』といった超人気作品から数々の名作フィギュアを生み出してきた原型師・山口範友樹氏。造形美を評価する造形フィギュアの世界大会での優勝や、アーティストとのコラボ作品の発表など、名実ともにトップ原型師として注目を集めている。今回「フィギュアが大好きで、卒業後はフィギュア関係の仕事を志望している」という多摩美の学生が、制作現場(KLAMP STUDIO)を訪問。山口氏が原型師を目指したきっかけや、原型師の仕事内容の解説やこだわりなど、フィギュア制作のお話をたっぷり聞かせてくれた。 山口範友樹(Yamaguchi Noriyuki)原型師。1978年、東京都生まれ。多摩美術大学美術学部二部デザイン学科ヴィジュアルコミュニケーションデザインコース卒業。在学中に原型師・澤田圭介氏に出会い、弟子入り。造型・原型制作、造型に対する考えを学び、現在は玩具メーカー内の造型室「KLAMP STUDIO(クランプスタジオ)」を主宰。フィギュアの造形バトル「造形王頂上決戦」連覇の実績を持つほか、海外のアート展にも作品を出展。国内外問わず活躍の場を広げている。 https://www.youtube.com/embed/o5zsXMg2lC4 「原型師という仕事について」 「僕らの仕事は、マンガやアニメなどの二次元を立体化するというもの。フィギュアのデザインから彩色まで、原型制作をひとしきり行います。それに付随するパッケージの企画を行うこともあります。」 視覚デザイン学科の学生だった山口氏は、フィギュア制作に携わり始めた頃、造形に関する知識はほぼゼロ。原型師になるために、「すべての優先事項は原型師になること」としていたという。 「自分の場合、もともとフィギュアが大好きだったわけではないんです。たまたま大学4年生の時に素晴らしい師匠に出会い、原型師という仕事を知りました。原型師になったきっかけは、師匠の“モノで人を黙らす仕事”に感銘を受けたから。自分にとっては震えるほどの衝撃的な出会いで、原型師になると決めました。そこから一人前になるのに、10年くらいかかったかな」 フィギュア造形の世界バトル「造形王頂上決戦」にて連覇の実績を持ち、「世界で最も『ONE PIECE』フィギュアの制作に長けている」ことを自認する他、オリジナル作品をアート展へ出品することも。今や業界のトップランナーである。 「最先端テクノロジーと手技で作る」 造形室KLAMP STUDIOは、デジタル技術を積極的に取り入れている。仏像などの文化財のデータ採取にも使用するという超高精度な3Dスキャナーや、画面上で立体を作るヘラタブなど、最先端のテクノロジーをこれほど備えた造形スタジオは珍しい。 「これがヘラタブで操作するフリーフォーム、もともと医療用のシミュレーションマシンとして開発されたものです。立体の造形作業をデジタル上で処理でき、画面の3Dオブジェクトをなぞると触った感覚があるのがこのツールの面白いところです。原型を手で作る方法との一番の違いは“コマンドZ”ができること、粘土などの造形だと一度削ったり、形を変えると、そう簡単に元に戻せないですからね。迷うことなく大胆に手を動かせるこのスピード感がデジタルツールの革新的な機能です。僕はデジタル大好き。けれど基本は手を使うアナログ派です。アナログもデジタルも両方良さがある。要は使い方を工夫することが大事です」 「感性より努力。仕事だし」 スタジオの2階はアナログな作業をするスペース。デジタルで出力した立体も、仕上げは原型師がそれぞれの手技を駆使して行なっている。 「造形のやり方は彫刻のように掘ることもあれば、粘土で肉付けし形作っていくやり方もある。またメカっぽい角ばったものを作る場合はデジタルでの作業がやりやすく、布や筋肉の丸みを帯びた臨場感を出す場合は、手作業の方が適しているかもしれません。ただ、どういう手法で作業するかは原型師次第ですね。 僕のスタジオでは基本的にスタイルを作らない。スタイルを作ると仕事として困ることが多くなりますから。僕らが作っているのは『アート作品』ではなく『製品』であり、 量産が前提です。作品として1点ものを作るのであれば、とことん造形のみにこだわることができるのかもしれませんが、僕らが作っているのは何万個と流通する製品の原型。ですから、すべて同じクオリティで仕上がってくるようにすることを考えます。商品としてどれだけたくさんの人に喜んでもらえるものにできるかどうか。それが僕ら原型師の仕事の魅せどころです。」 原型師たちは皆、一枚の絵からどのように立体としての説得力を入れていくか、想像を巡らせ考える。そこに表現力の差が出るのだという。 「例えばフィギュアには、キャラクターが着ている服にシワがあります。そのシワの表現にもトレンドがあるんです。こういったトレンドを見極めるのも勉強。たくさんものを見て、インプットを重ねることで気づけるようになります。なんにせよまずは、感性より努力ですね。それが原型師」 「コミュニケーションで仕上がりが変わる」 KLAMP STUDIO 2階の複製室は、大手玩具メーカーも見学に訪れる場所なのだそう。複製は、彩色サンプル用の原型のための工程。シリコンで出来上がった原型の型を取って複製し、それに色をつけていく。 「赤は赤でも無限に色があるので、調合して表現の目的に合った赤にします。バトルシーンだから少しくすませようとか、象徴的な立ち姿だから彩度を上げようとか、シーンを考えながら色を仕上げます。色をつけたら原型が完成です。平面から立体に起こし、最後に色をつけるところまで、全部このスタジオで完結させることができます。 僕は知らないキャラクターのフィギュア制作を依頼されたら、そのマンガを読むことはもちろん、好きな人たちがどういう思いで作品を楽しんでいるかを友人や知人にヒアリングします。なぜなら、それを知ることでフィギュアの表情もポーズも彩色も変わってくるから。そのためにはやはりコミュニケーションが大事です。」 「100人いれば、100人がほしいと思うフィギュアを作る」 「例えば『ONE PIECE』のルフィなら、100人のうち100人がほしいと思うルフィを僕は作る。そのためには世間では何が流行っているかとか、みんなはどういうことを思っているかを知ろうとする行動が不可欠。『俺のルフィを作ってやるぞ』とは微塵も思っていないし、そもそもそれでは仕事にならない。少なくとも僕ら原型師の仕事とは違う。“作家”として生きていくのではなく、“仕事”としてモノづくりに携わる以上、コミュニケーション能力はめちゃくちゃ重要だと思います」 スタジオ見学も終盤。玩具メーカーやフィギュア制作に興味のある学生たちから「学生時代に身につけておくといいことは何か」と質問が投げかけられた。 「技術や知識的なアドバンテージがあることよりも、人に何かを伝えようと努力する姿勢だと思う。つまり、見る人のことを考えられるかどうか。格好よく見せるための努力と、見る人がどう思うかを考え続けること。それが良いフィギュアの原型を作るためにも、一般的な就活の上でも、共通して重要なことだと思います。加えて、ちゃんと自分がやりたいことをアピールできることも大切。やりたいことにどれだけ優先順位をおいて、どういうつもりで向き合っているのか。僕はそれが感じられるポートフォリオがあれば、お! と手が止まりますよ」 最後に、これまでの中でもっとも技術と時間を要した仕事を語る。 「このフィギュアは友人でもあるアーティスト花井祐介くんと制作したもの。花井くんの絵を僕が立体にしました。例えば『ONE PIECE』のエースって服とか髪型とか、複雑でフィギュア制作も大変そうに見えると思うんだよね。けど、情報が多くあるものを情報通りに作るのは、技術さえ身につけば出来るようになる。正解があるんだから。一方でシンプルな二次元を立体にしたり、見た通りではないものを作ったり、技術に加えて想像力・感覚の部分を求められる仕事というのは、また一段と難しい。そして、楽しいです」 デジタルとアナログの両方を使いこなし、「欲しい!」と思わせるフィギュアの原型を次々とスピーディーに仕上げていく『KLAMP STUDIO』の山口氏。「アート作品ではなく製品づくりをしている」と言い切る彼と、最新鋭のツールを揃えたスタジオの様子から、「世の中の声に即したものづくりを徹底して追求し続ける」という、プロフェッショナルの心意気を窺うことができた。 一方で制作現場の雰囲気は柔らかく、“職人=固い気質”というイメージからはかけ離れている。「技術よりコミュニケーション」と学生らに語る山口氏の思想は、彼が指揮を執る『KLAMP STUDIO』内部にも浸透しているのだろう。 ビジネスの視点を持ち合わせながら、それだけではない。ものづくりを楽しむスタンスには学びが多くあった。原型師が違えばまったく違う表現になると改めて認識した今、フィギュアの見方・楽しみ方も変わりそうだ。 Netflix『Stranger Things』シーズン4公開記念フィギュア“COFFEE AND CONTEMPLATION”の制作秘話についての対談記事はこちらから。 https://www.youtube.com/embed/3Oy26tX7ASU

岡﨑未来さん「第4回 公募アートハウスおやべ現代造形展」入選

2024年2月15日
#受賞

写真提供:松藤智恵 写真提供:アートハウスおやべ 多摩美術大学修了生の岡﨑未来さんが、第4回 公募アートハウスおやべ現代造形展で入選されました。おめでとうございます! 【アートハウスおやべ現代造形展】 本展覧会は全国から広く作品を募集し、「アートの今」の姿を表現・発信することで、新たな美の交流をつくり出すことをねらいに開催します。4回目となる今回は全国41都道府県より359点の応募があり、若手からベテランまで幅広い年齢層にわたる作品には、社会や人生の様々な問題と向き合うものなど、多彩な表現が見られました。その中から選ばれた平面・立体・インスタレーションの入賞・入選作品36点を、アートハウスおやべの展示室やオープンギャラリー、野外のアートガーデンに展示します。 現代の美の創造に挑戦する新鮮でオリジナリティーに富んだ作品をご覧ください。■審査員▪︎島敦彦 国立国際美術館長▪︎麻生恵子 富山県美術館 普及課長 学芸員▪︎内呂博之 公益財団法人ポーラ美術館 学芸員 出品者岡﨑未来(2017年修士課程修了)入選「第4回 公募アートハウスおやべ現代造形展」<平面>場所アートハウスおやべ富山県小矢部市鷲島10番地WEBアートハウスおやべ

創作活動スペース「START Box ササハタハツ・お台場」アーティスト募集のお知らせ

2024年2月7日
#公募

東京都生活文化スポーツ局より、創作スペース「START Box」のアーティスト募集のご案内です。2023年4月に東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が、アーティストの創作活動スペースとして「START Box」をオープンしました。本スペースは、都営住宅の空き店舗を活用し、作品づくりの環境を求めるアーティストを対象に、利用しやすい料金で貸し出しいたします。新たな創作活動が本スペースからスタートすることを期待しています。施設の詳細やお申し込み方法については、公式ウェブサイトや募集要項(ササハタハツ・お台場)をご確認ください。 募集期間令和6年1月29日(月)~2月28日(水)※申請状況等によっては受付期間を延長する場合がございます。   START Boxササハタハツ ●所在地 笹塚〒151-0073 東京都渋谷区笹塚2丁目42番都営笹塚2丁目アパート42-15号棟1階 幡ヶ谷〒151-0072 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目52番都営幡ヶ谷2丁目第2アパート52-1号棟1階 ●貸出期間 下記の希望する期間 (1)短期①:令和6年4月10日(水)から6月28日(金)まで 合計80日間(2)短期②:令和6年7月7日(日)から9月24日(火)まで 合計80日間(3)長 期:令和6年4月10日(水)から9月24日(火)まで   合計168日間 ※(3)は、笹塚(3区画)、幡ヶ谷(3区画)のうち各1区画のみ募集。※物品の搬出入を含みます。 ●使用可能時間 午前9時~午後9時 ●使用料 ①笹塚短期:(80日間)  44,800円長期:(168日間)   94,080円 ②幡ヶ谷短期:(80日間)  39,200円長期:(168日間)   82,320円 ※ 使用料金は使用有無・使用時間に関わらず、承認された期間分の金額が発生します。※ 使用承認後、指定口座に使用開始日の5日前までに全額をご納付ください。(希望する場合は、分割納付も可能です。)※ 原則、1区画につき1名で使用してください。※ 銀行振込のみ。振込手数料は利用者負担となります。 ●応募資格 (1) 美術・映像等の創作活動場所を必要としていること(2) 利用規約を遵守できること(3) 使用申請時点で満18歳以上40歳程度までであること(4) 都内在住、在勤又は最終学歴が都内の学校であること ※オープンスタジオ、ワークショップ、作品の展示など地域住民や関係者の交流等に御協力をお願いします。 ●対象ジャンル 美術、写真、メディア芸術等のビジュアルアーツ(演劇、舞踊等は除く) ●お申し込み方法公式ウェブサイトをご確認ください START Boxお台場 ●所在地   〒135-0091東京都港区台場一丁目5番4号トミンハイム台場五番街4-101※建物1階の駐車場内にあります。 ●貸出期間 令和6年4月10日(水)~9月24日(火)まで 合計168日間※物品の搬出入を含みます。 ●使用可能時間午前9時から午後9時まで ●使用料 199,920円(分割での納入も可能) ※1ヶ月(30日)当たりに換算すると35,700円です。※ 使用料金は使用有無・使用時間に関わらず、承認された期間分の金額が発生します。※ 使用承認後、指定口座に使用開始日の5日前までにご納付ください。※ 銀行振込のみ。振込手数料は利用者負担となります。 ●応募資格 (1) 美術・映像等の創作活動場所を必要としていること(2) 利用規約を遵守できること(3) 使用申請時点で満18歳以上40歳程度までであること(4) 都内在住、在勤又は最終学歴が都内の学校であること ※グループで利用する場合、利用者全員が応募資格に該当する必要があります。※グループで同時に利用可能な人数は、申請者を含め原則6名までとなります。※オープンスタジオ、ワークショップ、作品の展示など地域住民や関係者の交流等に御協力をお願いします。 ●対象のジャンル美術、写真、メディア芸術等のビジュアルアーツ(演劇、舞踊等は除く) ●お申し込み方法公式ウェブサイトをご確認ください