出品者手塚葉子(2005年修士課程修了)
日 程2026年10月5日(月)~2026年11月19日(木)
会 場ぬましんストリートギャラリー
静岡県沼津市大手町5-6-16
WEBhttps://www.tekona.net/yoshizawa/event/17850/

出産と育児を経験する中で、一時期、制作から心が離れたことがありました。そんな折に訪れたギャラリーで、私は「どう作品を見ていいのか分からない」という戸惑いに直面しました。それまでの私は、常に描く側の目線で作品を見ていたのです。描かない人間になって初めて、私は一人の「鑑賞者」になりました。
わずか3秒。それが、人が一枚の絵の前で足を止めるかどうかの時間だといいます。その一瞬に、何か立ち止まるきっかけを届けたい。その想いから、私の表現は変わりました。
主なモチーフである子供たちを「白」で描くのは、良いことも悪いことも含め、自分の色(経験)は自分でつけてほしいと願うからです。そして、浮世絵に倣った大胆な余白の中に走る「赤い線」は、肌の奥にある確かな生命の灯火です。
この白い子供たちが、あなた自身の記憶や経験という色で彩られるきっかけとなれば幸いです。