ゲスト:栗原一成(’95院油)(多摩美術大学美術学部教授)、田坂さつき(立正大学文学部教授)
日 程:2022年05月04日(水)
時 間:16:00〜19:00
定 員:15名(+観覧10名)
場 所スペースくらげ
    神奈川県相模原市南区相南1丁目12−11 1F
問合せtel. 03-6869-8650 / mail. info@space-kurage.art
WEBArt □ Philosophy

■ギャラリーメッセージ

立正大学文学部の田坂さつき教授、多摩美術大学絵画科の栗原一成教授をお迎えして、
哲学対話とライブペイントを開催いたします。
お越しいただいた皆さんと、2 名の先生方が哲学対話を通して、共に一つの問いについて語り合う会です。

「対話することと、描くことについて」

ゲストの栗原先生に絵を描いていただきながら
参加者の皆様と対話(哲学対話)を試みます。
西田哲学の「絶対矛盾的自己同一」と、
ギリシア哲学(ヘラクレイトス)の「対峙するものが和合するものであり、様々に異なったものどもから、最も美しい調和が生じる」を頼りに、
絵を描く行為や、線を引くこと、その内に潜む矛盾について、
対話とペイントを同時に行い、新たな表現の可能性を模索する試みです。
対話希望の方以外にも観覧のみのお客様も歓迎いたします。

美術と哲学というと難しく感じてしまいますが、
絵を描くということについて、親しみやすい言葉で話し合いますので、
皆様に楽しんでいただけると幸いです。

自分の行動や発言の根源にある感情や考え方、価値観などについて掘り下げて語ります。
それは、普段の生活では自分でもあまり意識することのないものを言語化し、
相手の言葉と同じ地平に並べ、客観的に見てみること、つまり現前化することです。

言葉は、一方的に働きかける手段ではなく、隔たった者同士の架け橋となり、
互いを結びつける場でもあるはずです。
では、言葉が本来もつはずの潜在力や可能性を取り戻すにはどうすればよいのでしょうか?
そのヒントは「対話」にあるのではないか、そう考えています。
(納富信留『対話の技法』笠間書院2021,p.2)

DUST BUNNY / 田坂 和実