出品者橋本トモコ(1996年修士課程修了)
日 程2026年5月8日(金)~2026年5月24日(日) 
時 間金  15:00~19:00
土日 12:00〜18:00
休館日月曜~木曜日
会 場gallery neo_/Senshu
〒305-0047 茨城県つくば市千現1丁目23−4 マイコーポ 二の宮 101
お問合せsen.jotarotomoda@gmail.com

この度 gallery neo_/Senshuでは5月8日(金)より「橋本トモコ個展 つなぐ、めぐる」を開催することとなりましたのでここにご案内申し上げます。

橋本トモコはこれまで古典的な油彩技法を用い作品を制作してきました。そして絵画をどの様に成立させるかに意識を置いていました。それは、キャンバスの中の構造だけではなく、作品の置かれる空間の中においてでもありました。それ故モチーフそのものよりも、形が周囲の空間をどのように生み出すかや、画面の中の形と余白の関係、さらには展示空間との関係を重視し、絵画が置かれる環境や鑑賞者の動線までを含めて作品を構成するインスタレーション的な視点を絵画に取り組む試みを展開してきました。

その構成された展示の中で、あまり表に出ないようにされていた一つ一つの画面の中の感情が、2019年のスイスバーゼルのアーティスト・イン・レジデンスに滞在して以降現れるようになりました。近年の制作では感情や記憶、時間の流れといった要素を無理に排除するのではなく、それらを自然に受け入れていこうとする姿勢へと変わりました。風景や水の流れといったモチーフを通して、人が生きる時間の重なりや消えることのない痛みや記憶の存在が静かに示されています。

スイスでの滞在中に見た美しい川。その川に浮かび、いづれは底へ沈み、水に溶けていくオフィーリアをそこに感じた作家は、同時にその水が川を下り海に戻り、また雨となって人々を癒す水となっていくという、存在するものはいつかは朽てはて、そしてめぐっていくのだという事へ思い至ります。

2022年の展示「川を歩く」(CAFE&SPACE NANAWATA)ではその思いを背景に川の持つ時間を空間に示そうと試みました。

今展示は近年試みできた「時間の流れを空間の中に現す」に繋がる展示になっています。「つなぐ、めぐる」という言葉には、生と死の間にめぐる喜びも悲しみもすべて尊く、それはまた次の生への育みとなり連なるめぐっていくことを示しているように感じ取れます。

古典技法によって薄い層を重ねながら時間を蓄積するように制作される橋本トモコの絵画は、これまで人々が繋いできた希望や祈りを静かに受け入れ、また次へつなごうとする行為のようにも感じます。

新しく取り組んでいる版画作品も今展示の中で別の時間軸の存在として美しい風景を構成します。