多摩美術大学アートとデザインの人類学研究所 第5回 公開研究会

多摩美術大学アートとデザインの人類学研究所では、建築家の太田浩史氏を講師にお迎えして第5回公開研究会を開催いたします。
太田氏は、地域の地形や暮らしの背景を丁寧に読み解きながら、風景と人々の生活をつなぐ建築を数多く手がけてきました。今回は、2016年に発生した熊本地震からの創造的復興の一環として整備された南阿蘇鉄道高森駅を中心に、その設計のプロセスや空間づくりについてお話しいただきます。
阿蘇山・阿蘇カルデラという壮大な地形に向き合い、改札のないプラットフォームや西に開かれた駅舎など、鉄道の再開そのものを風景として感じられる構成には、交通と建築の関わりを見つめ直す視点が込められています。後半では、金沢百枝所員をモデレーターに参加者とのディスカッションも行ないます。
災害を経験した土地で、建築はどのように記憶をたどり、未来へ向かう風景を描けるのか。場所の語りに耳を澄ませながら、共に考える機会としたいと思います。
日程 | 2025年5月15日(木) |
時間 | 16:45〜 |
参加費 | 無料 ※事前申込不要。 ※満席の際は入場をお断りする場合があります。 |
会場 | 多摩美術大学八王子キャンパス アートとデザインの人類学研究所(メディアセンター4F) |
定員 | 40名 |
WEB | 多摩美術大学アートとデザインの人類学研究所 |
登壇者 | 太田浩史(建築家/neuob代表) |
講師プロフィール | 太田浩史 OTA Hiroshi 1968年東京都生まれ。建築家。博士(工学)/技術士(都市及び地方計画)。1991年東京大学工学部建築学科卒業。1993年東京大学大学院研究科建築学専攻修士課程修了。東京大学生産技術研究所助手を経て、2000年デザインヌーブ一級建築士事務所共同設立。2003〜08年、東京大学国際都市再生センター特任研究員 、2009〜2015年 東京大学生産技術研究所講師。2015年より株式会社ヌーブ代表取締役。主な作品に「南阿蘇鉄道高森駅」「矢吹町第一区自治会館」「PopulouSCAPE」など。主な著書に『世界のSSD100』(彰国社,2007年)、『コンパクト建築設計資料集成[都市再生]』(丸善、2014年)。2002年より東京ピクニッククラブ共同主宰。 |