出品者 | 大竹利絵子 |
日程 | 2024年10月4日(金)~ 10月22日(火) |
時間 | 10:00~17:00 |
休館日 | 日曜日 |
場所 | 多摩美術大学️八王子キャンパス アートテークギャラリー |
主催 | 多摩美術大学芸術学科 展覧会設計ゼミ |
協力 | 小山登美夫ギャラリー |
8回目となる「家村ゼミ展 2024」は、「空間に、自然光だけで、大竹利絵子の彫刻を置く」を開催いたします。
本展は、一昨年開催の「中村竜治 展示室を展示」、昨年の「空間に、自然光だけで、日高理恵子の絵画を置く」、これら2つの展覧会の延長線上、そしてその先を探る展覧会です。
「中村竜治 展示室を展示」では、アートテークギャラリー1階の4つの展示室(約520平米、一部天井高9m)に、市販の白い紐だけを使用し、会期中3回の紐の設え変更を公開で行い「展示室を展示」いたしました。「帯」「結界」「対角線」と中村竜治が名付けたそれぞれの設えは、鑑賞者に自主的な「観察」をうながし、鑑賞者個々の目と身体で展示室を捉えなおすきっかけとなるような機会となりました。
中村はまた、本展の展示空間アートテークギャラリーが、あらかじめ展示空間として設計された空間ではあるものの、ガラス面が多く、外光が空間に影響をあたえるという、展示空間としては特異な特徴を有することを気づかせてもくれました。
この気づきから、昨年は、この展示室の特徴を生かし、4つのどの展示空間にも照明を使用せず、自然光だけの彩光とし、日高理恵子の作品を5点だけ展示いたしました。物理的に言えば、日高の絵画は、空間に対してとても小さな存在です。しかしその結果、それら絵画は、大きな余白と距離を所有することになりました。この展覧会は、単に自然光でみる日高理恵子の個展という位置付けを超え、光と翳、空間、絵画、天気、時間、音、居合わせた人々の振る舞い、そういったものから個々の目と身体が体験·体感する場となりました。
そして今年は、「空間に、自然光だけで、大竹利絵子の彫刻を置く」を開催いたします。本展もまた、4つの展示空間に照明を使用せず、自然光だけの空間とします。大竹利絵子は自然光だけの空っぽのこの展示空間を体感した上で、現在、この空間に8点の木彫作品(そのうち新作は4点)を置くことを構想·制作しています。新作は、涙を抱える2メートルを超える立像、約120センチの胸像と30センチの坐像、初めて挑む柘植の棒状の作品となる予定で、それらに、大学院時に制作した少女像等々、年代、大きさ、木の素材もばらばらな作品が加わることで、どのような空間がひきだされるのか、あるいは彫刻がどのように空間に反応するのかが試みられます。今年もまた、光と翳、空間、彫刻、天気、時間、音、居合わせた人々の振る舞い、そういったものから個々の目と身体が体験·体感する場となることでしょう。
【トークイベント】 | |
その1 登壇者:保坂健二朗(滋賀県立美術館ディレクター) 大竹利絵子(彫刻家) | 2024年10月5日(土)13:00~15:00 |
その2 登壇者:青木淳(建築家) 中尾拓哉(美術評論家) 中村竜治(建築家) 大竹利絵子(彫刻家) | 2024年10月15日(月)13:00~15:00 |