出品者 | 辛島綾(1996年美術学部卒業) |
日程 | 2024年7月5日(金)〜 2024年9月1日(日) |
時間 | 11:00〜21:00 |
入場料 | 無料 |
場所 | ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2 東京都中央区銀座3-3-5 無印良品 銀座 6F |
ホームページ | ATELIER MUJI 企画展「文化を味わうものづくり 『にほんのさけ』 展」 |
人はどのように生きる力を手にいれたのでしょうか。まだ何もないころを想像してください。水を求め、火を扱うようになり、米を宝とするようになりました。米の語源には収穫 までに八十八の手間がかかるという意味が込められていると言われています。決して楽ではない稲作を中心とした暮らしが日本文化となった背景には酒があります。酒は米からつ くられますが、米をつくるために酒が必要だったのかもしれません。酒は人々を高揚させ、 共に働く意力を継続させます。労力の対価であり、コミュニティーを形成するものでもあります。日本人が生きるために必要とした酒づくりの原点に触れ、人と酒の関係をしつらえました。 今回、主な表現素材として用いた縄は、人が生きるために必要とした最古の道具のひとつ です。現代の生活の中で特別なものとして意識をすることはないかと思いますが、縄がなけ れば定住生活を維持することはできなかったことでしょう。古来、人々は植物でつくられたものに祈りを込めてきました。自然の恩恵を受け、今生きていることへの感謝のかたちを表しました。