この度、多摩美術大学では2021年急逝した髙橋士郎名誉教授(1970年大学院修了)の業績を紹介する展覧会「高橋士郎 自由の気膜 Shiro Takahashi・Freedom Membrane」を開催します。
2021年に急逝した高橋士郎名誉教授は、メディア芸術黎明期のパイオニア的アーティストであり、デザイン教育にコンピュータを導入した立役者です。1970年万博に20代で参加した後、空気膜造形の発明やキネティック彫刻の制作により世界に発表の場を持ちつつ、多摩美術大学ではコンピュータとインターネットの研究会を立ち上げ、キネティックアート、コンピューターアート、メディアアート、情報デザインといった新しい分野に取り組みました。30年以上にわたる教育と研究の積み重ねは、1998年の情報デザイン学科新設とメディアセンター創設につながる、社会の高度情報化に対応するべく美術教育の内容を更新し続ける試みでした。情報デザイン学科の新設後は、独自のメディア芸術教育のプログラムを作り上げるいっぽう、自身の作品だけでなく、学生作品を積極的に活用した情報芸術論を立ち上げました。本展はこうした高橋の多岐にして複雑な活動の全体像を紹介し、世界にむけて発信する契機となることを目標とします。 高橋氏の膨大な創作活動とユニークな作品から、未来を見つめる視線を感じることができます。わたしたちにとって新しい表現を考える契機となるかもしれません。 |
日程 | 2023年11月13日(月)~12月9日(土) |
時間 | 11:00〜17:00 |
休場日 | 火曜、日曜、11月18日(土)、12月2日(土) |
場所 | 多摩美術大学 八王子キャンパス アートテークギャラリー 東京都八王子市鑓水2-1723 |
入場料 | 無料 |
主催 | 多摩美術大学 髙橋士郎研究会 |
協力 | 株式会社バボット、多摩美術大学情報デザイン学科 |
助成 | 公益財団法人 小笠原敏記記念財団 |
多摩美術大学共同研究「高橋士郎の創作・研究・教育実践の体系化のための基礎研究」 |