展覧会

阪中隆文個展「ぱ 育児のパロールん」

2024年2月9日
#展覧会

写真・映像・インスタレーションなどメディアを横断して制作を続けるアーティスト、阪中隆文(さかなか・たかふみ)が、吉祥寺の Art Center Ongoing にて個展を開催します。今回の展覧会「パ 育児のパロールん」では、自身が育児にかかわるなかで、「言語」を習得していく子どもの様子から着想を得た新作を発表します。新作である映像作品の中では、阪中自身が、まだ言葉を話せない乳児や幼児に対して無為ともいえる、言語についてのレクチャーを展開しています。言語の習得は、人間同士のコミュニケーションにおいて不可欠であるとされる一方で、様々な事象の認知を限定および分断するおそれもある、という側面に注目し、言語の持つ制約性に迫ります。本展のタイトルに含まれている「パロール」は、哲学者のソシュールが言語学上の区別として提唱した「ラング」と「パロール」の理論から引用しています。「ラング」が社会で体系化された文法上の規則を指すのに対し、「パロール」は個人の話し言葉による行為を指しています。自身は美術大学在学中より、社会的空間と身体をコラージュのように結び付け、自分の身体にルールや制約を敷いたパフォーマンスや、写真・映像による表現を続けてきました。今回は、自身の「6 年間の育児へのフィードバック」として、他者との関わりにおいて発生するルールや制約性を着目し、作品への昇華を試みています。会期中は、本人による展示作品解説イベント「オンゴーイングスクール」(2 月 11 日)や、作家・編集者である川崎昌平氏をゲストに迎えた「トークイベント 喃語と文芸」(2 月 17 日)などを開催します。ぜひご高覧ください。 出品者阪中 隆⽂(2013年美術学部卒業)日程2024 年2 月7 日(水)~2024 年2 月18 日(日)時間12:00~21:00 ※水・木・金曜日は16:00~18:00 一時休憩定休日月曜日・火曜日入場料400 円(セレクトティー付き)場所Art Center Ongoing東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7WEBArt Center Ongoing 展覧会サイト阪中隆文WEB サイトお問合せ先sakanamo@gmail.com TEL:090-8346-3518 イベント ■オープニングパーティー日程2 月10 日(土)時間19:00~参加費1,000 円(軽食+1Drink+入場料) ■オンゴーイングスクール日程2 月11 日(日)時間15:00~参加費1,000 円(お好きなケーキ+1Drink+入場料) 中高生にもわかる作家本人による展示作品解説 ■トークイベント 喃語と文芸日程2 月17 日(土)時間19:00~参加費1,000 円(1Drink+入場料)ゲスト川崎 昌平(作家・編集者) 阪中 隆文(さかなか・たかふみ)/アーティスト個展2021 年 「Atopic Search for Atopia」Art Center Ongoing、東京2020 年 「wandering in atopia」 国際芸術センター青森、青森2019 年 「スーパープレイ」、Token Art Center、東京2019 年 「outdoor」 map 前橋"市民"ギャラリー、群馬1989 年東京都出身。多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒業。写真・映像・インスタレーションなどのメディアで作品を制作。暗渠、ビルの天井裏、床下、古墳、空き地など都市や建築の周縁的領域に着目し、遊びのような行為によってアプローチする。1964 年の東京オリンピック政策によって埋もれた地下河川でパレードをしたり、古墳の石室に隣接する中学校からテニスボールを打ち込む遊びを子供達と行い、あるいはチャウシェスク政権によって残された巨大な地下構造物に自身の恋愛感情を吐露したりと、社会の変化によって生まれる空白の空間を個々の身体や感情とコラージュのように結びつけている。また展示空間において自身の身体を用いた徒労のような行為によって、空間と自身と観客の関わり方を変容させるプロジェクトも行う。X(旧Twitter)アカウント @Takafusakanak

陳柏欣個展-南国の事情-

2024年1月25日
#展覧会

出品者陳柏欣(博士課程在学生)日程2024年2月19日(月)~ 2024年3月2日(土)時間11:00~19:00(最終日は17:00まで)休廊日日曜・祝日場所Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi東京都港区六本木7-8-9 深作眼科ビル1F・B1問合せTEL:03-5786-1505E-mail:hfg@fukasaku.jpWEBHideharu Fukasaku Gallery Roppongi ホームページ 展覧会概要Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi(東京都港区)では、2024年2月19日(月)より 陳柏欣の個展「Roppongi α Art Week  陳柏欣個展-南国の事情-」を開催致します。 弊廊近隣に所在する東京都港区六本木の国立新美術館では、毎年2月に首都圏の私立美術大学五校による合同卒業・修了制作展示「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」が開催されます。その期間に合わせ、六本木周辺の画廊が協力して将来的に有望な学生や卒業・修了後まもなくの作家にスポットを当てた企画展「Roppongi α Art Week」(*)を開催しています。弊廊も次世代を担う作家を応援すべく、本年も参加の運びとなりました。*Roppongi αArt Week:[会期]2024年2月23日(金・祝) ~ 3月 3日(日) ※予定 国立新美術館開催「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」の期間に合わせて、周辺画廊との連動として美術系大学卒業生や若手作家にスポットを当てた企画展。 今回弊廊で紹介する 陳柏欣は台湾出身、現在多摩美術大学大学院博士後期課程1年次に在学、日本画を専攻しています。学部生の頃より積極的に作品発表を行い、数々の公募展を受賞するなど今後の活躍が期待されます。 日本で留学生活を続ける中で、出身地台湾との比較することが多々あるという陳。それは自身の出自や故郷の現状など、自己を見つめる機会にもなっています。 本展は陳のアイデンティティから発想を得て、留学生が台湾をどのように俯瞰し理解しているのかを伝えることをテーマとしています。 今回の展覧会を通じて、台湾に関心を持っていただける機会となれば幸いです。是非ご高覧ください。