展覧会

文化を味わう ものづくり 『にほんのさけ』展

2024年7月19日
#展覧会 #イベント

出品者辛島綾(1996年美術学部卒業) 日程2024年7月5日(金)〜 2024年9月1日(日)時間11:00〜21:00入場料無料場所ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2東京都中央区銀座3-3-5 無印良品 銀座 6FホームページATELIER MUJI 企画展「文化を味わうものづくり 『にほんのさけ』 展」 メッセージ 人はどのように生きる力を手にいれたのでしょうか。まだ何もないころを想像してください。水を求め、火を扱うようになり、米を宝とするようになりました。米の語源には収穫 までに八十八の手間がかかるという意味が込められていると言われています。決して楽ではない稲作を中心とした暮らしが日本文化となった背景には酒があります。酒は米からつ くられますが、米をつくるために酒が必要だったのかもしれません。酒は人々を高揚させ、 共に働く意力を継続させます。労力の対価であり、コミュニティーを形成するものでもあります。日本人が生きるために必要とした酒づくりの原点に触れ、人と酒の関係をしつらえました。 今回、主な表現素材として用いた縄は、人が生きるために必要とした最古の道具のひとつ です。現代の生活の中で特別なものとして意識をすることはないかと思いますが、縄がなけ れば定住生活を維持することはできなかったことでしょう。古来、人々は植物でつくられたものに祈りを込めてきました。自然の恩恵を受け、今生きていることへの感謝のかたちを表しました。

髙栁麻美子 星々の声 voice of the stars

2024年7月8日
#展覧会

出品者髙栁麻美子(2003年修士課程修了)日程2024年7月22日(月)~ 2024年8月3日(土)時間11:00 〜 19:00(最終日は17:00まで)場所Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi〒106-0032東京都港区六本木7-8-9 深作眼科ビル1F・B1休館日日曜日・祝日入場料無料問合せE-mail :  hfg@fukasaku.jp TEL : 03-5786-1505 FAX : 03-5786-1506WEBFacebookX(Twitter)このたびHideharu Fukasaku Gallery Roppongiでは髙栁麻美子の個展を開催します。髙栁は「私が居た風景」をテーマに作品を発表しています。色と形を組み合わせた画面は抽象画のように見えますが、髙栁が実際に居た場所を描いたものです。「過去に存在した自分」と「今いる自分」の融合を試みる髙栁は、キャンバスに油絵具を層のように塗り重ねてから削り出し、現れた形に新たな絵具を加える工程を踏み作品を完成させます。色を重ねて削る行為は自分を掘り下げる行為に、削り出した箇所に新しい色味を足す行為は過去の自分と現在の自分を繋げる行為に通じるところがあります。自身の経験した印象や感覚を風景画として表現し続ける髙栁。本展では「声」をテーマに作品を発表します。髙栁は地元の京都から大学時代の東京、ドイツ留学や各国の滞在先など、世界各地で制作活動を行っています。様々な場所で様々な言語・人種・生活習慣・文化などに触れてきた髙栁は都度その社会に存在する自分と向き合い、作品と対話を重ねてきました。会場では新作を含む小品から大作まで、髙柳の内面に深く迫った作品世界を展開します。また本展にあわせ、アトリエショップ「三村養蜂場の」テキスタイルデザイナーとの新作コラボレーション作品も発表します。

イ ヘリム個展「時の残像|Echoes of Time」

2024年6月28日
#展覧会

出品者イ ヘリム(2024年博士課程修了)日程2024年6月21日[金]-7月6日[土] (金曜日、土曜日のみ公開)時間12:00~18:00在廊日6月28日[金]場所Lights gallery愛知県名古屋市西区那古野1丁目11−4主催Lights gallery動画Lee Hyelim |時の残像目の前に広がる景色の「奥」のことについて興味が湧く。今見ている景色というのは、きっとこの場所のこれまで出来上がった記憶が「層」を成し、その時間制の絡み合わせで成り立っている。そのいくつかの層は、それぞれの層ごとに異なる時間が流れ、またその層と層の間にも、時は詰まっているはずである。そう考えながら、もう一度目の前の景色の向こうに過去の断片が浮かび上がるような感覚になる。結局、私たちが目にするのは、過去と現在、未来が境界なく行き交う時間の残像なのである。イへリム|Lee Hyelim1992年 韓国ソウル生まれ2024年 多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程修了、博士号(美術)取得現在、多摩美術大学芸術学科副手。来日した2018年に「紙漉き」に触れ、原料加工から紙漉きまで全ての工程を自身で行い、主に紙の作品を制作する。最近は、都市開発により居住地の周辺に激しい変化が起こることをきっかけに、消えてしまったり、我々から忘れられたりするものやことに注目し、それらを紙という素材と、紙を漉くという行為を通じて表現する。