展覧会

yanagida AG Lab – アルミ版研磨とリトグラフ – 展

2024年5月7日
#展覧会 #イベント

団体名yanagida AG Lab日程2024年5月20日(月)~2024年5月25日(土)時間10:30-18:30(最終日は17:00まで)休廊日日曜、祝日休廊場所ギャルリー東京ユマニテbis〒104-0031 東京都中央区京橋3丁目5-3 京栄ビル B1芸術活動助成2024 本展では、リトグラフ制作に欠かせないyanagidaのアルミ版に焦点を置き、その研ぎから生み出される多様なリトグラフの表現と版の双方を紹介致します。今や国内1社となったアルミ版研磨業者の yanagida,教育機関で指導し、国内外で活躍する 32名の作家たちは、その伝統的な技術継承の問題をどのように捉えるのかを含め、本展を通してアルミ版リトグラフを再考します。 作品制作の裏側にある 「版」 も見ることができる またとないチャンスです。この機会に是非ご高覧ください。 『出品作家名』阿部七菜子、石川真衣、磯崎海友、出原司、遠藤竜太、大坂秩加岸雪絵、衣川泰典、木村友香、佐伯 あかり、酒井みのり、笹井祐子佐竹邦子、清水美三子、鈴木彩、関貴子、田中 栄子、辻えりか中村真理、根本篤志、松尾華子、松元 悠、湊 七雄、三宅沙織宮崎文子、宮寺彩美、元田久治、八木なぎさ、山口茉莉、山田彩加山田渓樹、六根由里香  以上32名(50音順) ※ 本研究はJSPS科研費 JP22K00257の助成を受けたものです。※ 本研究は公益財団法人ハーモニック伊藤財団の助成を受けて行ったものです。

走る黒い羊たち/ Migration of Black Sheep

2024年4月24日
#展覧会

出品者王露怡(2022年 修士課程修了)日程2024年5月11日(土)~2024年5月25日(土)場所Empathy Gallery 東京都渋谷区神宮前3丁目21−21 A R I S T O 原 宿2階Empathy Galleryでは、5月11日から25日まで、日本で活動する中国出身のアーティストによるグループ展「走る黒い羊たち/ Migration of Black Sheep」を開催いたします。本展は侯米蘭(コウ ベイラン・Hou Milan)が企画・キュレーションをし、国境を渡って日本に移住してきた若手アーティストへのサポート及びコミュニティーを形成することを目的としています。参加アーティストは合計10名、卞卡(ベン カ・Bian Ka)、韓皓文(カン コウブン・Han Haowen)、Lee He-Yi(リ カクエキ)、Nimyu(ニミュ)、王露(オウロ・Wang Lu)、王露怡(オウロイ・Wang Luyi)、王之玉(オウ シキョク・Wang Zhiyu)、杨博(ヨウハク・Yang Bo)、袁方洲( エン ホウシュウ・Yuan Fangzhou)、張洲睿(チョウ シュウエイ・Zhang Zhourui)。展覧会名にある「黒い羊」とは、社会心理学で用いられる「黒い羊効果(black sheep effect)」に由来し、社会的アイデンティティ理論に関連した比喩表現です。人はどこかしらの国家、民族、性別、出身地などの社会的カテゴリーに属して生まれ、自分が何者であり、周りの人が何者であるか、常に「自己」と「他者」を意識し、他者との関係による影響を受けながら、社会的アイデンティティとして自分の一部を定義していきます。私たちのように海を渡って移住することは、自己探求と発見への道、そして他者と出会いの道を作り出します。物理的な環境がかわり、人間関係もかわり、また自分と他者を繋がるためのコミュケーション手段として日本語や英語を取得しなければなりません。外界に適応しながら生きていくうちに、社会変化に伴う自分自身のあり方も変容していきます。これまでの自分を維持することと、置かれた環境に折り合いをつけることが相反する際にジレンマが生じます。その結果、自己を問い直すという再帰的状況に私たちは常に置かれています。世界中の至る所で移民が増幅している現状で、西欧諸国とは別のかたちで、日本はこれから人種や民族構成がより複雑になっていくかもしれません。実際、多文化共生社会を提唱しつつも、移住に関連する様々な課題が他の多くの分野に影響を及ぼしています。依然としてナショナリズムが温厚している東アジアでは、異なるカテゴリーに属していることで生じるバイアスが超えられない壁としてしばしば経験されているのではないでしょうか。グローバルでコスモポリタンなアイデンティティーを形成していくには、分かり合えないという前提があったとしても、自己と他者の距離や世界との関係を再考しなければなりません。アートの持つ力とは、そうした見えない壁を乗り越えさせてくれるところだと思っています。本展では日本国内で「他者」として認識されてきたアーティストを集め、それぞれが持つ視点と経験を多様な人たちとつなぎ、共通の記憶を織り合わせます。そうすることで、国や民族といったカテゴリーを超えた人の心の共通性を見つけることを期待しています。流動性が高く、不安定な社会で生きる不確かな私たちは、信頼関係やネットワークといった社会関係資本の弱いコミュニティーをエンパワーメントしていきましょう。ぜひご高覧ください。