多摩美術大学アートとデザインの人類学研究所よりシンポジウムのお知らせです。

森羅万象に霊魂が宿っていると考えるアニミズム。19世紀後半にイギリスの人類学者エドワード・バーネット・タイラーが使って以来、この言葉は150年あまりのあいだに人類学や宗教学を超え、広範な分野に影響を与えてきました。アニミズムはラテン語で霊魂、生命や息を意味する anima を語源としますが、例えばアニメーションも絵に息を吹き込み、生き生きと動き出すという意味では、anima をとおしてアニミズムとつながります。ウォルト・ディズニー初期の監督作品「骸骨の踊り」に始まり、モノに気が宿り楽しませる作品は枚挙にいとまがありません。
映像芸術をはじめとして、20世紀のアニミズムはメディアの発達とともに、姿かたちを変えて生き続けていると言えるでしょう。人工知能の爆発的進化により、人間以外のモノに、ときに人間以上の知性を認めざるを得ない今日、アニミズムはきわめて現代的なテーマとして刺激的な問いを投げかけているように思います。第3回となる「記憶の道」シンポジウムは、血湧き肉躍るイメージと言葉の場所になると期待しています。
 
日程2024年11月15日(金)
時間19:00〜21:00(開場18:40)
場所多摩美術大学TUB
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F(東京ミッドタウン・デザインハブ内)
対象本学学生・教職員、学外一般
参加方法会場参加は先着順での受付。(定員30名程度)
*当日はYouTubeでのライブ配信あり。
登壇者※敬称略山城知佳子(ゲスト)
港千尋(多摩美術大学教授)
椹木野衣(多摩美術大学教授)
佐藤直樹(多摩美術大学教授)
金沢百枝(多摩美術大学教授)
主催多摩美術大学アートとデザインの人類学研究所
WEB第3回「記憶の道」シンポジウム 『明日のアニミズム』