展覧会

家村ゼミ展 2024「空間に、自然光だけで、大竹利絵子の彫刻を置く」

2024年10月15日
#展覧会 #イベント

出品者大竹利絵子日程2024年10月4日(金)~ 10月22日(火)時間10:00~17:00休館日日曜日場所多摩美術大学️八王子キャンパス アートテークギャラリー主催多摩美術大学芸術学科 展覧会設計ゼミ協力小山登美夫ギャラリー 8回目となる「家村ゼミ展 2024」は、「空間に、自然光だけで、大竹利絵子の彫刻を置く」を開催いたします。本展は、一昨年開催の「中村竜治 展示室を展示」、昨年の「空間に、自然光だけで、日高理恵子の絵画を置く」、これら2つの展覧会の延長線上、そしてその先を探る展覧会です。「中村竜治 展示室を展示」では、アートテークギャラリー1階の4つの展示室(約520平米、一部天井高9m)に、市販の白い紐だけを使用し、会期中3回の紐の設え変更を公開で行い「展示室を展示」いたしました。「帯」「結界」「対角線」と中村竜治が名付けたそれぞれの設えは、鑑賞者に自主的な「観察」をうながし、鑑賞者個々の目と身体で展示室を捉えなおすきっかけとなるような機会となりました。中村はまた、本展の展示空間アートテークギャラリーが、あらかじめ展示空間として設計された空間ではあるものの、ガラス面が多く、外光が空間に影響をあたえるという、展示空間としては特異な特徴を有することを気づかせてもくれました。この気づきから、昨年は、この展示室の特徴を生かし、4つのどの展示空間にも照明を使用せず、自然光だけの彩光とし、日高理恵子の作品を5点だけ展示いたしました。物理的に言えば、日高の絵画は、空間に対してとても小さな存在です。しかしその結果、それら絵画は、大きな余白と距離を所有することになりました。この展覧会は、単に自然光でみる日高理恵子の個展という位置付けを超え、光と翳、空間、絵画、天気、時間、音、居合わせた人々の振る舞い、そういったものから個々の目と身体が体験·体感する場となりました。そして今年は、「空間に、自然光だけで、大竹利絵子の彫刻を置く」を開催いたします。本展もまた、4つの展示空間に照明を使用せず、自然光だけの空間とします。大竹利絵子は自然光だけの空っぽのこの展示空間を体感した上で、現在、この空間に8点の木彫作品(そのうち新作は4点)を置くことを構想·制作しています。新作は、涙を抱える2メートルを超える立像、約120センチの胸像と30センチの坐像、初めて挑む柘植の棒状の作品となる予定で、それらに、大学院時に制作した少女像等々、年代、大きさ、木の素材もばらばらな作品が加わることで、どのような空間がひきだされるのか、あるいは彫刻がどのように空間に反応するのかが試みられます。今年もまた、光と翳、空間、彫刻、天気、時間、音、居合わせた人々の振る舞い、そういったものから個々の目と身体が体験·体感する場となることでしょう。 【トークイベント】その1登壇者:保坂健二朗(滋賀県立美術館ディレクター)    大竹利絵子(彫刻家)2024年10月5日(土)13:00~15:00その2登壇者:青木淳(建築家)    中尾拓哉(美術評論家)    中村竜治(建築家)    大竹利絵子(彫刻家)2024年10月15日(月)13:00~15:00

「感覚の地図」展

2024年10月15日
#展覧会 #イベント

出品者イソヨン(修士課程在学生)松本澪里(修士課程在学生)小室茉莉(修士課程在学生)神通 舞子 (修士課程在学生)シュウイセイ(修士課程在学生)シュウニキ(修士課程在学生)ソウジョウシ(修士課程在学生)山本 衣織(修士課程在学生)田所和真(修士課程在学生)中津川 莉音(修士課程在学生)クラタレイナ(修士課程在学生)楊 致曄(修士課程在学生)古山寧々(修士課程在学生)亀井里咲(修士課程在学生)チョウ ヨウダイ(修士課程在学生)日程2024年10月21日(月) ~ 2024年10月25日(金)時間11:00~16:00場所多摩美術大学八王子キャンパスアートテーク 3階 ギャラリー監修江村忠彦 本展覧会では、質感、温度感、音感、振動感、重量感などといった多様な感覚を通じて、空間を探索しながら作品を鑑賞することができます。鑑賞者は、自らの身体を介して作品と出会い、新たな「地図」を描き足していくかのように、未知の感覚の旅路へと誘われます。 それぞれの作品が、あなたの内にある地図とつながり、異なる感覚の扉を開きながら、思わぬ発見へと導きます。 目で見るだけでなく、全身で感じることで、あなた自身の中にある「感覚の地図」が広がっていく、その体験を存分にお楽しみください。

AI AI AI International Group Invitational

2024年10月8日
#展覧会 #イベント

出品者梶谷 令(2019年博士課程修了)ほか日程2024年9月13日(金)~2024年10月26日(土) 時間12:00 ~17:00(水・木)12:00 ~16:00(金・土)場所Radian Gallery440 Brannan Street San Francisco, CA 94107WEBRadian Gallery In AI AI AI an international group of artists harnesses the bizarre, newfound power of generative AI engines to create works that often defy an easy explanation as to “why” – why did this combination of decisions made by the human and the machine deliver this particular result? An arm gets put on backwards…would the human have thought that device up on their own? Did the machine see the horror-film genius in this move, or was it a random occurrence? It works. Leave it in. The engine produces the same facial expression for opposite emotions on opposite sexes? Explore that; Use the images to ask more questions of the machine, and of society. Are we learning something about artificial intelligence, or about ourselves? There is a strong correlation between the human dream state and the hallucinations of generative AI engines. Objects and people morph and change identities inexplicably; Time and physics become fluid, confounding our sense of reality. There are moments of intense beauty and shining clarity that are profoundly inspiring, countered by dystopian scenarios so haunting, it’s easy to suspect malign intent on the part of the engine…does it somehow tap into our nightmares? Generative artificial intelligence evokes strong feelings, pro and con, and definitive answers are elusive. Be exasperated, but do not be afraid. The artists in this exhibition are the vanguard, and they’re reporting back from the cutting edge – still very much alive. Come see for yourself. The building has limited accessibilty. If negotiating stairs is challenging for you, please arrange a private viewing and we will gladly make accommodations. Curator :Tony Wessling Artist: Amy Alexander Anthony Allegro Art Fitzgerald Aurora MititeluBlasePhotocortex StudiosDavid SenecaEric SoutherGalina BleikhGlish GroupGlue Stuff On ThingsH. Scott RothJennifer KowalskiJulia StoopsMark VargoMatt FallerRebecca GeorgeRetroYetiRobert CampbellRui Huang Ryo Kajitani Susan DetroyTandem TangentsTangled In Numbers

英隆行 写真展「悠久のロックアート――サハラ砂漠先史岩壁画」

2024年9月27日
#展覧会

●アートとデザインの人類学研究所(IAAD)から、展覧会および公開シンポジウムのお知らせです。 日程2024年9月20日(金)~10月5日(土)会場1多摩美術大学八王子キャンパス 図書館アーケードギャラリー東京都八王子市鑓水2-17239:00~20:00(土曜日 17:00)会場2アートとデザインの人類学研究所東京都八王子市鑓水2-172310:00~17:00主催多摩美術大学アートとデザインの人類学研究所共催多摩美術大学情報デザイン学科監修港 千尋後援日本アルジェリア協会・アフリカ協会協力フランス国立自然史博物館WEBIAAD公式サイト ■ 展覧会概要 このたび多摩美術大学アートとデザインの人類学研究所は、写真家・英隆行氏(1952–)が撮影し、昨年度寄贈を受けたサハラ砂漠の先史岩壁画の写真展を開催します。サハラはアフリカ北部のモロッコからエジプトに広がる世界最大の砂漠ですが、およそ1万年以上前から5千年前頃にかけて、広大な緑に覆われていました。動植物が豊かな生態系をつくる土地には、周辺からさまざまな人間集団が到来し、岩肌に幾多の驚くべき絵を描いたのです。 岩絵具を使った彩色画や直接岩に刻んだ線刻画は、ラスコーやアルタミラなどで知られるヨーロッパの洞窟壁画と技法は共通していますが、洞窟壁画の主役は動物で人間はあまり出てきません。ところがサハラ砂漠の岩壁画には動物ばかりでなく人間が多く登場します。生活の様子だけでなく、信仰や神話を思わせる想像上の光景も描かれて、当時の人びとの精神世界を窺うことができます。 撮影地は、アルジェリアのタッシリ・ナジェールをはじめ、チャドのエネディ、スーダンのウェイナット、エジプトのギルフ・ケビールなど広範囲にわたりますが、現在は治安上の問題や当事国の規制などで、入域が困難な地域が多く含まれています。欧米の研究者や愛好家と組織した調査隊で撮影され、またフランス国立自然史博物館・人類学博物館との共同研究としても国際的に認められた優れた成果でもあります。 超高精細な画像はすべて実物大にプリントされており、考古学的・人類学的に貴重な記録であると同時に、高度な技術を駆使した写真作品としてもアーティストやデザイナーの想像力を大いに刺激するものです。悠久の時をへてよみがえる驚異の世界を、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。 港 千尋 本展監修|アートとデザインの人類学研究所 所長 ■ 公開シンポジウム「芸術とイメージの根源へ――サハラに眠る美を追いかけて」 日程2024年9月27日(金)14:00~16:00(開場 13:30)場所多摩美術大学八王子キャンパス 図書館アーケードギャラリー東京都八王子市鑓水2-1723登壇英 隆行(写真家)、山田 英春(ブックデザイナー、写真家)、港 千尋(IAAD所長、情報デザイン学科教授、写真家)対象全学科・学年、学外一般(学外の方は要事前申込)主催アートとデザインの人類学研究所共催情報デザイン学科 ■ 登壇者プロフィール英 隆行|HANAFUSA Takayuki 1952年岐阜県生まれ。上智大学文学部仏文科卒業。SPEOS Paris Photographic Institute で報道写真部門 卒業(2013年)、 サハラ砂漠の自然・先史岩壁画を主なテーマとして写真撮影を行なっている。「イへーレン岩壁画――5000年の時を超え、緑のサハラが甦える」(東京、京都 2014年)、「サハラに眠る先史岩壁画」(東京、京都 2019年、2022年)などの写真展を多数開催。 山田英春|YAMADA Hideharu 1962年東京生まれ。ブックデザイナー。国際基督教大学教養学部卒業後、出版社勤務、デザイン事務所勤務を経て、書籍の装幀をするブックデザイナーとして独立。本業のかたわら、世界各地の古代遺跡や先史時代の壁画の写真を撮り歩く。メノウやジャスパーなど、模様の美しい石のコレクションを続けていることでも知られる。著書に『巨石──イギリス・アイルランドの古代を歩く』(早川書房)、『不思議で美しい石の図鑑』(創元社)、『奇妙で美しい石の世界』(ちくま新書)、『石の卵』(福音館書店)などがある。 港 千尋|MINATO Chihiro 写真家。多摩美術大学教授、アートとデザインの人類学研究所所長。芸術の発生、記憶の予兆などをテーマに制作と研究を続けている。著書に『記憶――創造と想起の力』『インフラグラム――映像文明の新世紀』『風景論――変貌する地球と日本の記憶』など多数。「第2回浪漫台三線藝術季」(台湾)国際キューレーター。