メディウムとディメンション:Maze
出品者髙田安規子(2001年美術学部卒業)ほか日程2024年7月26日(金)〜 2024年9月2日(月)時間11:00〜17:00休館火・水・木場所GASBON METABOLISM(ガスボン メタボリズム)山梨県北杜市明野町浅尾新田12キュレーション中尾拓哉(2015年博士課程修了)トークイベント「MAZE」とは何か?――迷路と迷宮をめぐって鈴木俊晴(豊田市美術館学芸員)× 中尾拓哉 × 出品作家8月18日(日) 13:00〜15:00「メディウムとディメンション:Maze」は、「Maze=迷路」をテーマに9つの展覧会を同時開催する展覧会です。9つの展覧会は1つの会場で、それぞれに特異性をもって、それ以外の8つの展覧会と時間と空間を共有し、重なり合います。 会場となる「GASBON METABOLISM」は、山梨県北杜市の巨大工場跡地をリノベーションし、その広い敷地においてギャラリー、展示スペース、制作スタジオ、アーティスト・イン・レジデンス、作品倉庫などの機能を多目的に展開する施設です。この地でさまざまな用途のもとに集まる多数の作品もまた、ともに9つの展覧会と時間と空間を共有し、重なり合います。作品とは、いつも見えない境界を通過していき、そのたびごとに、固有の領域と空間の関係を取り結び続けるものです。 異なる機能によって作品が行き交う場において、同じく異なるテーマによって開催される9つの展覧会。通常、展覧会は展覧会ではない空間と分けられています。しかし、それゆえに9つの展覧会は、展覧会のフォーマットがつくり出す見えない壁(パーティション)を通り抜けながら、いくつもの回廊(ギャラリー)を入り組ませる、複数の作品の内外の時間と空間が複層する1つの展覧会「Maze=迷宮」へと変貌するのです。本展は、アートにおける時間と空間、その認識の境界について再考することで、現代表現に潜む複雑性の意義を問い直します。