EVENT

清原啓子の銅版画 

2025年10月10日
#展覧会

目黒区美術館コレクション展 新収蔵品を中心に+清原啓子の銅版画 開催概要 銅版画家、清原啓子(1955年〜1987年)が、その短い生涯の中で残した作品は僅か30点。久生十蘭や三島由紀夫などの文学に傾倒し、神秘的、耽美的な「物語性」にこだわった精緻で眩惑的な銅版画は、没後30年を経て、今なお人々を魅了しています。 本展覧会では、夭折の銅版画家として伝説的に語られる清原啓子の全銅版画と、銅板の原版及び下絵素描、最後の完成作「孤島」の制作過程を示す試刷り、制作ノートなど、未発表を含む様々な資料を展示します。 清原 啓子(きよはら けいこ) 1955年10月に 東京都八王子市に生まれる。1976年、 多摩美術大学絵画科に入学。 1978年より 銅版画を深沢幸雄、渡辺達正に学ぶ。 1980年、 日本版画協会展入選。 1981年 多摩美術大学大学院中退。 1982年に日本版画協会賞を受賞し、翌年、 番町画廊(東京、銀座)で初個展開催。特異な幻想性と緻密な技法で将来を嘱望されたが、 1987年7月、僅か30点の作品を残して心不全で亡くなる。 31歳だった。 出品者清原 啓子(1980年美術学部卒業)日 程2025年10月11日(土)~2025年11月16日(日)時 間10:00~18:00(最終日は17:30まで)会 場目黒区美術館〒153-0063 東京都目黒区目黒2丁目4−36休館日月曜日WEB詳細はこちらから(号外ネット目黒区)

群馬県立日本絹の里 特別展「糸かけアートの世界 ~心を紡ぐ 絲語り~」

2025年10月9日
#展覧会 #イベント

糸掛けアートとは 釘に糸を掛けて紋様を描き出すアート。一定のリズムで糸を掛ける手しごとは、数や図形を学ぶ教育的側面や、心を整える心理学的観点など様々な分野から注目を集めています。本展では『ITOXITO いとかけいと』の、緻密で繊細な芸術性の高い世界をご堪能いただきます。 ITOXITO いとかけいと 色彩、数学、心理、様々な専門分野を研究する、糸かけ作家5人のユニット。大型作品制作、糸かけテキストの開発、ワークショップ等、糸かけの可能性を他分野へと開拓中。大型曼茶羅作品「慈海の叫び 鏡智の結晶」本店初公開。 出品者ITOXITO いとかけいと暁〜Akatski〜(1997年美術学部卒業)ほか日程2025年9月11日(木)〜 2025年11月15日(土)時間9:30~17:00休館日毎週火曜日、9月24日(水)※9月23日(火)は祝日のため開館※10月28日は「群馬県民の日」のため開館観覧料一般200円(160円)、大学生100円(80円)、中学生以下無料*( )内は20歳以上の団体料金*身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をもお持ちの方とその看護者1名無料*10月28日(火)は「群馬県民の日」のため観覧料無料場所群馬県立日本絹の里主催群馬県立日本絹の里WEBwww.nippon-kinunosato.or.jp 【ギャラリートーク】 展示館を歩きながら、作品制作の背景や、糸かけアートの魅力についてお話しします。 日程①9月11日(木) ②10月5日(日) ③10月29日(水) ④11月15日(土)時間11:00~12:00講師ITOXITO いとかけいと参加費無料(高校生以上は要観覧料)申込不要 【糸糸かけアートワークショップ「プリズムダンス」】 予めピンが立てられた木の板に、糸を掛けて紋様を描き出します。 日程①9月11日(木)②10月5日(日)③10月29日(水)時間13:30~15:30講師ITOXITO いとかけいと定員①20名 ②10名 ③10名対象小学生以上(小学生には保護者同伴)参加費2,500円(高校生以上は要観覧料)申込電話予約(8月18日(月) 9:30より受付開始、先着順) 【無料無料体験「16ピンチャレンジ」】 16本のピンに様々な図案を掛けられるか、自由にチャレンジいただけます。(持ち帰り不可) 日時会期中の開館時いつでも対象どなたでも参加費無料(高校生以上は要観覧料)

第21回 多摩美術大学校友会ニューヨーククラブ展

2025年9月30日
#展覧会

ホーム・アウェイ・フロム・ホーム  Now & Next (ナウ&ネクスト) 同時開催:Tomoko Hayakawa (早川朋子) 個展 出品者Tomoko Hayakawa(1987年美術学部卒業)Keico Watanabe(1983年美術学部卒業)Akiko Matsuo(1985年美術学部卒業)Akiko Siacca(1990年美術学部卒業)Rokhyun Baek(2006年修士課程修了)Aaron Lee(2006年 修士課程修了)Miki Nagano(1978年 修士課程修了)Magico Nakamuira(2003年美術学部卒業)Aiko Kurebayashi(1994年 修士課程修了)Seiichi Matsumura(1985年 修士課程修了)Hosanna Amamiya(2023年美術学部卒業)Motoko Tachibana(1961年美術学部卒業)Sakai Shigeyoshi(1970年 美術学部卒業)ほか日程2025年9月25日(木)~2025年10月9日(木)時間12:00〜18:00(月曜日~木曜日)12:00〜1:00(土曜日)※最終日は3時まで休館日金・日曜日場所Tenri Gallery43A W 13th St, New York, NY 10011HPSNS  多摩美術大学校友会ニューヨーククラブは「ホーム・アウェイ・フロム・ホーム」という題目のもと、 2004年より年に一度展覧会を開催し、今年2025年度の年次展にて21周年を迎えます。 「ホーム・アウェイ・フロム・ホーム」とは故郷を離れ異国の地で暮らす作家達が、後に残してきた「日本」を意識することにより個々の内奥を見据え、ニューヨークという世界のアートマーケットの中心での研鑽がもたらす、自らの殻を破るような、創造の成果の発表をする展覧会です。  今回は「 Now & Next (ナウ&ネクスト) 」という副題の元、芸術はどのように「今(Now)」を捉え、「次(Next)」へとつながるビジョンを描くことができるのか——ということに取り組んだ展覧会です。  私たちは今、かつてないスピードで変化し続ける時代のただ中にいます。テクノロジーの発展は言うまでもなく、仮想空間の登場などを含む環境、社会構造、価値観の転換など、あらゆるものが流動する中で、明日の風景は今日とまったく違うものになっているかもしれません。  そして今、世界の各地で戦火が絶えず、多くの人々が命や生活の危機に直面しています。暴力による分断が広がるこの現実は、私たちが未来に何を望むのかを、あらためて問いかけています。  展覧会「Now & Next」では、個々の作家が提示する“現在進行形”の問いと、多様な表現を通して、観る者に「いま何が起きているのか」「これからどこへ向かうのか」を問いかけます。  “今”を見つめ、“次”を考える。その往復の中に、私たちの未来を見つけ出すヒントがあるかもしれません。  同会場では、早川朋子(Tomoko Hayakawa)の個展も同時開催致します。 この作家は、セラミックという繊細で壊れやすく、反面、粗野で温かみのある素材を用いて、人の心の内面に潜む、脆さ・混沌とした不安・儚さ、そして、社会という同調圧力の中に抗い立ち向かう強さを、表現します。  多摩美術大学校友会ニューヨーククラブ展覧会へのご来場、ご高覧を心よりお待ちしております。 会員も募集中です。 松村誠一によりリトグラフ版画実演 (アルミホイルを使った技法)講師松村誠一現代版画家、多摩美術大学大学院美術研究科 版画専攻修了、桐生短期大学アートデザイン学科元教授日程2025年9月27日(土)時間13:00 ~14:00PM参加費無料SNSSeiichi Matsumura リトグラフは、水と油の自然な反発作用を利用した版画技法で、あたかも直接描かれたかのように画像を表現します。本ワークショップでは、平版印刷の仕組みと多様な表現可能性を学び、描画のような感覚で作品制作を行います。 今回は家庭で一般的なアルミ箔を版材に用い、コーラやクレヨンといった身近な道具で制作します。

家村ゼミ展2025 「中村竜治 空間に、自然光だけで、フィルムを置く」

2025年9月26日
#展覧会 #イベント

出品者中村 竜治日 程2025年9月22日(月)〜 2025年10月10日(金)時 間10:00~17:00休館日9月28日(日),10月5日(日)場 所多摩美術大学️八王子キャンパス アートテークギャラリー〒192-0394 東京都八王子市鑓水 2-1723主 催多摩美術大学芸術学科 展覧会設計ゼミ9回目となる「家村ゼミ展 2025」は、「中村竜治 空間に、自然光だけで、フィルムを置く」を開催いたします。 家村ゼミ展では、中村竜治との展覧会は2度目となります。3年前に開催いたしました「中村竜治 展示室を展示」では、アートテークギャラリー1階の4つの展示室(約560平米、一部天井高9m)に、市販の白い紐だけを使用し、会期中3回の紐の設え変更を公開で行うことで「展示室を展示」いたしました。「帯」「結界」「対角線」と中村竜治が名付けたそれぞれの設えは、鑑賞者に自主的な「観察」をうながし、鑑賞者個々の目と身体で展示室を捉えなおす機会となりました。また、アートテークギャラリーが、あらかじめ展示空間として設計された空間ではあるものの、ガラス面が多く、外光が空間に影響をあたえるという、展示空間としては特異な特徴を有することも同時に、中村は気づかせてくれました。 この中村の展覧会がきっかけとなり、一昨年「空間に、自然光だけで、日高理恵子の絵画を置く」、昨年「空間に、自然光だけで、大竹利絵子の彫刻を置く」を開催いたしました。いずれの展覧会も、この展示室の特徴を生かし、4つのどの展示空間にも照明を使用せず、自然光だけの彩光とし、絵画あるいは彫刻を数点だけ置き、それぞれの作品が、大きな余白と距離を所有するという、アートテークギャラリー以外では成立し得ぬ展示になりました。 今年度の「中村竜治 空間に、自然光だけで、フィルムを置く」は、上記の展覧会、空間に自然光だけで作品を置くシリーズともいえる展覧会です。アートテークギャラリーの空間では、水を使用することが禁じられています。けれどもその空間に、およそ80 m2と300 m2、ふたつの巨大な水たまりが出現します。もちろん水による水たまりではありません。厚さ0.04mm、幅900mmの透明フィルムによる水たまりです。光と翳、空間、天気、時間、居合わせた人々の振る舞い、そういったものから個々の目と身体が体験・体感する場であることが、ここ数年開催しているシリーズの特徴ではありますが、展示空間での事前の2回の実験から、湿度や風の存在までもが本展の大きな変容要素としてあることがわかりました。刻々と水たまりが変容することを楽しみたいという気持ちと、水たまりを水たまりの状態でどうしたら会期中保てるのか、湿度や風と折り合いをつけながら作品を守る緊張感は、日々の平穏がけっして当然ではないことを実感する現在と重なるのかもしれません。 【トークイベント】日 時:2025年9月23日(火・祝)     13:00 〜16:00会 場:多摩美術大学レクチャールームC登壇者:青木淳(建築家)、中尾拓哉(美術評論家)、中村竜治(建築家)